横丁「食」コラム 〜 ジェノベーゼ 〜


名前だけでは、どんな料理だか分からない方も多いと思いますが、
「スパゲッティ」の一つです。


最大の特徴は、バジルの葉(バジリコ)・松の実・にんにくをすりつぶし、
オリーブ油を混ぜてペースト状にした「ジェノバ・ペースト」
これを「リングイネ」というパスタ(細めの「きしめん」を想像してください)の
上にかけて(あるいは浸して)食べるのが本式です。


全体的に、バジルの葉の「緑色」になるため、
初めて食べるときはちょっと敬遠してしまうかもしれませんが、
一度口に含めば、バジルの葉のよい香りが口の中に広がり、
そんなことは忘れてしまいます。



「ジェノバ・ペースト」は、イタリアの「ジェノバ」という町に由来があります。
ジェノバの人口は70万人なので、かなり大きな町です。
また、ジェノバは、サッカー選手「カズ」こと三浦和良(現ヴィッセル神戸・J1)が
所属したこともある「ジェノア」というチームのホームタウンでもあります。
さらに、コロンブスの出生地でもあり、なかなかに凄い町です。


ジェノバは、バジルの名産地です。
そこからバジルを使ったペーストを「ジェノバ・ペースト」と呼ぶようになりました。
イタリアでは、とても親しまれている調味料の一つです。



イタリアでも、いや、むしろイタリアだからこそ、パスタを食べる場合は、
「トマトソース系」「クリームソース系」が主流。
「ジェノバ・ペースト」はそのどちらにも属さない後発組みです。

しかし、ジェノバから出発して、今ではイタリアの人々に深く愛されるようになりました。
イタリア料理店で、「ジェノバ・ペースト」のみのパスタ料理があったら、
ぜひ一度お試し下さい。
怖くなるくらいにいくらでも食べられる優しい味から、
パスタの本場で愛される理由が分かるはずです。



余談・・・

管理人が初めて食べたジェノベーゼは、
「ジェノバペースト以外は、他に一切具が入っていない」ものでした。
ペーストも、スープに近いぐらい念入りにすりつぶされていて、
食べ応えはあまりありませんでした。
パスタも「きしめん」みたいだったし(それが「リングイネ」というパスタだと知ったのは、
ずっと後のこと)。
当時は、ナポリタンやボンゴレのように、もっと具が入っているのを期待していたので、
損をした気分になったものです(学生で金もなく、飢えていましたから)。


でも、今もってそれ以上のジェノベーゼに出会ったことはありません。
(どの店も美味しいですが、あくまで比較論ということで)。
静岡県の三島市にある、それほど大きくない店でしたが、
シェフは本物を食べてもらおうとしていたんだなぁ・・・と、
そんなことが頭をよぎります。



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