横丁「食」コラム 〜 ジャスミン茶 〜


「ジャスミン茶」は、中華料理店で食前茶として、
または急須で運ばれてきて食事中に飲むことが多いでしょう。
香りが高いですが、なぜかどの料理にも触ることがなく、
脂っこい料理とも合うので重宝します。



中国におけるお茶の分類では、ジャスミン茶は、「花香茶(花茶)」とされます。
お茶に「花の香り」をつけて楽しむもの、
あるいは「花そのもの」を入れて楽しむものが、「花香茶」または「花茶」と呼ばれ、
ジャスミン茶はその代表的な存在なのです。


こうした花茶は、北京を中心とした中国北部では、早くから普及していましたが、
これは茶木の育ちにくい気候のため良質のお茶が手に入りにくく、
その代わりとして「花の香りをつける習慣」が早くから芽生えたため、とされています。
なお、現在では南部の福建省が主要な生産地となっています。



ジャスミン茶の生産方法ですが
「緑茶」
または「烏龍茶」の葉を「ジャスミンの花びら」で覆うか、
あるいは両者を混ぜ合わせて、風通しのよい場所で乾燥させつつ、香りをつけます。


もう少し詳しく説明すると、ジャスミンの花びらでお茶に香りをつけたら、
ジャスミンの花びらを一枚一枚、手作業で取り除いていきます。
この作業は「イン」と呼ばれます。
ゆえに、混入している花びらが少なければ少ないほど、
質が高いジャスミン茶とされるのです。


そして、最低3回は焙煎します。
高級なものになると7〜8回焙煎されます。
また、上質のジャスミン茶は「紅色」をしていて、それ以外は「黄色」味がかっています。
購入する際のご参考に。



「ジャスミン」は、キンモクセイ科の花で、少しピンクがかった白い花びらが美しいです。
初夏から晩夏にかけて開花し、夕方になると甘い香りを漂わせます。
イラン・北インドが原産地で、最初は、香水として利用されていました。


ジャスミン茶に最もよく使われるのは「ハゴロモジャスミン」です。
他にも 「アラビアンジャスミン(和名は茉莉花、まつりか)」
黄色い花をつける「インディアンジャスミン」などがあります。
前述したとおり、夕方になるとよい香りを発するため、
その直前に摘み取って、深夜に茶葉への香り付けの作業が行われます。



余談・・・

ジャスミン茶は、日本にもよく普及しており、比較的安価なのが嬉しいです。
管理人も、どこかの中華街に行くと、必ず購入しています。


現在、ハワイに在住している歌手の「杏里」さんが歌う「オリビアを聴きながら」
という曲の中に、「ジャスミンティーは眠り誘う薬〜」という一節がありますが、
飲むと確かにほっとします。


「癒し」「アロマセラピー効果」といったフレーズを前面に出して
販売されることも多いですね。
ただ、緑茶とブレンドされていると、
カフェインの効果で眠りにくくなる場合があるのでご注意を。
また、決して弱い香りではないので、合わない方もいらっしゃるでしょう。


ちなみに、ジャスミンの花言葉は、「素直、気立てのよさ」
イギリスでは、6月8日の誕生花とされています・・・



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