横丁「食」コラム 〜 水出しコーヒー 〜


コーヒーといえばお湯で入れるのが一般的。
日本に限らず、どこの国でもそれは一緒です。

しかし、「水出しコーヒー」は、文字通り「水」で出します。
よく味を出すためには最低でも6時間と、えらく時間がかかりますが、
「コーヒー豆そのものの味」がよく出るうえにまろやかです。
お湯で入れたときのような苦味も感じません(あたためると軽い苦味が出るので、
お湯で出したときの味に近づけることもできます)。

飲めば、コーヒーは苦いものという考え方が変わりますよ。
ただ酸味は少し強くなります。
そうした味が苦手な方は、ミルクを加えることで、酸味がかなり抑えられますので、
ぜひお試しください。



コーヒー豆・味の簡単な目安表

コーヒーの話題なので、代表的なコーヒー豆の性格も紹介します。
ただし、ホットコーヒーの場合のものです。
水出しコーヒーの場合、苦味は和らぎ、酸味が強くなります。


産地/特徴
味(苦味)
酸味
香り
メキシコ
なめらか
弱い
甘い
ジャマイカ
調和
普通
香ばしい
コスタリカ
強烈
強い
強い


この表の三つの豆を覚えておくとよいでしょう。

「メキシコ」は全体的に穏やかな性格。
「アメリカン」「コロンビア」などが似たような性格を持っています。


逆に「コスタリカ」は味も香りも強いです。
管理人は、あまり飲みませんが、病みつきになる方も多いようです。
「ワインのような後味」と表現される場合もあります。
管理人はワインを飲まないので比較できませんが・・・
性格としては、「タンザニア」「フレンチ」「ブラジル」「ハワイ・コナ」あたりが、
こちらに近くなります。


中間は「ジャマイカ」
ジャマイカの味を、「調和」と表現することがあるぐらいで、
バランスがとれているとされています。
個人的には、酸味がかなり強めかなとも思いますが・・・


ちなみに、最も高級なのは「コーヒーの王様」とも称されている
「ブルーマウンテン」です(「ジャマイカ」とも呼ばれます)。
ジャマイカの東端にある「ブルーマウンテン山脈」の標高800〜1,200mの
限られた地域で収穫された豆にのみ、この名前をつけることができます。
世界で唯一、「樽に詰められて」出荷されます(他の豆は、麻袋で出荷)。
また、最大の輸出先は日本で、約8割を買い取っています。
ブルマンの詳細は、別のコラムで・・・



「水出しコーヒー」は「ダッチ・コーヒー」とも呼ばれ、オランダに由来があります。
作り方は特別なことはありません。
早い話が、水を使って味を出せれば、どんな方法でもいいのです。

本格的にやる場合は、円型フラスコを二つあるいは三つ重ねたような独特の
「ウォータードリッパー」があるので、これを使うとよいでしょう。
これだと、水を入れて、水の落ちる速度を最初に調節しておけば、簡単にできます。
寝る前にセットしておけば、朝には美味しい「水出しコーヒー」が飲めます。
ドリッパーの価格は、安いもので1万円前後。高いものでは10万円以上します。
「楽天市場」でも売っていますので、興味のある方は調べてみてください。



余談・・・

「水出しコーヒー」を初めて飲んだのは、
男性が座ると、ほとんど「体育座り」に近い格好になってしまうような低い椅子を
置いた、古びた喫茶店でした。
普通のカウンターやテーブル席もありましたが、あえてその椅子に腰掛けて飲みました。

本で多少の知識を仕入れてから飲んだんですが、想像以上のまろやかさでした。
確かに酸味がありましたが、ミルクを加えれば気になりません。
コーヒーに対する価値観を変えた貴重な体験でした。


無論、「水出しコーヒーこそコーヒー」という言い方はしません。
お湯で出すコーヒーは、何より手軽だし、あの苦味にも十分な魅力がありますから。
日本にも「玉露」というお茶があり、こちらにも「水出し玉露」というものがあります。
既存の食べ物・飲み物でも、食べ方・飲み方を変えてみると意外な発見があるかも
しれません。


横丁たべある記 〜 JOY 〜
(余談で紹介した店ではありませんがご興味のある方はぜひ)



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