横丁「食」コラム 〜 鍋焼きうどん 〜


「鍋焼きうどん」は、秋から冬にかけての定番料理の一つ。
寒い時期になると、自然と食べたくなりますよね。

うどんは消化がいいこともあり、
夜中に勉学に励む受験生にとっても、よい夜食になります。
受験生と鍋焼きうどん・・・
これも日本の冬の風物詩の一つです。



鍋焼きうどん・・・というか、鍋にうどんを入れ火をかけて食べる習慣が始まったのは、
江戸時代の終わり頃からのようです。
「鍋焼きうどん」は、大坂(現在の大阪)の商人が流行らせたという説と、
明治初期に東京の深川で登場したのが始まりとする説があります。


しかし、(社)日本麺類業団体連合会の資料によれば、
「粋菩提禅悟野晒」という芝居に、
「大坂でえんどう豆を売っていた商人が、鍋焼きうどんに押されて商売換えをした・・・」
というくだりがあるそうです。
これが「鍋焼きうどん」という言葉の最初の記録とされているので、
やはり大坂が発祥と見るのが妥当でしょう。



鍋焼きうどんに使われる鍋は、本来は「土鍋」です。
しかし、土鍋は、破損しやすいのが欠点です。
家庭で使う程度なら、まったく問題にならないのですが、
店で使うときは、一日中火にかけていなければならないので、壊れやすくなるのです。

何年も使える物は、100個のうち10個に満たないと言われています。
店で出すときにそれでは困るので、現在では、「鉄鍋」がよく使われています。
個人的には土鍋のほうが好きなんですが、しょうがないですね。



今では、コンビニに行けば、うどんと具がセットされた
「即席」鍋焼きうどんが簡単に手に入ります。
こちらでは「アルミ鍋」が使われていますね(安っぽい雰囲気がいい)。
熱伝導率が高いのが何よりの利点で、すぐに食べられます。
土鍋に移し変えて食べたこともありますが、アルミ鍋に比べて出来上がりは遅くなります。

コンビニ版は、うどんが「冷凍してあるタイプ」と「生のままのタイプ」に分かれています。
もちろん、生のほうが出来上がりは早いです。
味は、どちらも美味しいです。
メーカーによって、出汁も具も全然違うので、食べ比べてみると面白いですよ。



鍋焼きうどんは、基本的に一人用の鍋で調理して、
一人でふぅふぅ言いながら食べるものですが、
発祥の地である大阪には「うどんすき」というものもあります。
つまるところ大きな鍋で作った鍋焼きうどんで、
すき焼きのように、みんなで一つの鍋をつつきます。
管理人は、こういう食べ方はしたことはないですね。


でも、山梨県名物の「ほうとう」や、
すき焼きのラストに入れる「きしめん」などを考えれば、
それほど珍しい食べ方でもないでしょう。
間違いなく美味しそうなので、もう少し寒くなったら
友達をかき集めてやってみたいと思います。



余談・・・

管理人は、日本各地で一人暮らしをしていましたが、
なぜかそばにあったのはいつも「ファミリーマート」
よって、冬になるとその鍋焼きうどんをよく食べていました。
具もうどんのもちもち感も意外としっかりしていて、
課題の準備などで夜遅くまで起きているときは、重宝したものです。


自分で作るときは、出汁・塩・砂糖・酒・醤油・味噌、それにうどん・野菜・肉などを、
ろくに刻みもせずにぶちこんで食べていました。
男の料理というやつですね。
しかし、これはこれで案外といけるんですよ。


いずれにせよ、管理人にとって鍋焼きうどんは、今も昔も冬の代名詞。
考え出した人に感謝感謝です。




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