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横丁「食」コラム 〜 ブラッドオレンジ 〜
直訳すると「血みかん」。 その名の通り、果肉がやや暗い赤色に染まっており、動物の血液を想像させます。 イタリア語では「タロッコ」と呼ばれます。
産地はイタリア・スペイン・北アフリカといった地中海沿岸地域。 他の地域で栽培しても、うまくいかない(果肉が赤くならない)そうです。 オレンジができる土壌と南国の強烈な陽光(紫外線)が必要ということでしょう。 さらに突き詰めると、原産はイタリアのシシリー島・マルタ島とされています。 しかし、なぜできたのかは、はっきりとは分かっていません。 「突然変異」という説もありますが。
ヨーロッパでは「ネーブルオレンジ」や「バレンシアオレンジ」が主流ですが、 イタリアでは、今でもこの「ブラッドオレンジ」が主流となっています。 数ある果実の中でも、最も多くのビタミンCが含まれており、 ブラッドオレンジ100g中50mg前後で、実にオレンジ(同20mg前後)の倍以上です。
日本では、生果としてはほとんど輸入されていません(輸入が解禁されていないので)。 主にジュースとして、あるいはレストランの食材として活用されています。 しかし、健康食品としての価値が高いことから大きな注目を集めているので、 今後、輸入事情に変化があるかもしれません。
日本との歴史は意外と古く、明治時代には既に植えられていました。 しかし、血の色を想像させたこともあり、当時の日本人には受け入れられませんでした。
今、少しづつ広まりつつありますが、 それは昨今のイタリア料理(イタ飯)の隆盛によるところが大きいのは明白です。 また、日本人は、もともとオレンジジュース(バレンシアオレンジが中心)には 抵抗がないので、ジュースとして広めていったのも功を奏しました。 味は、オレンジよりも酸味が少ないので、飲みやすいですね。
イタリアでは、高級レストランでも手を加えずにそのまま出すところがあるとのこと。 世界中の料理を、あまねく取り入れている日本人が、 そのような食材をこのまま放っておくわけがありません。 遠くない将来、日本の食卓にも頻繁に並ぶことになるでしょう。
余談・・・
管理人は、どこかの居酒屋でシャーベットとして食べました。 一般的なオレンジシャーベットより、酸味が効いていました。
しかし、よくよく調べてみると、 ブラッドオレンジは、バレンシアやネーブルよりも酸味が少ないとのこと。
今まで管理人が食べてきたオレンジシャーベットが甘く味付けされたものだったのか、 それとも、ブラッドシャーベットが偽物だった・・・? 真実は分かりません。 分かっているのは、美味しくて、あっという間に食べてしまったということだけです。
あと、オレンジジュースといえば、アメリカのオーランド(フロリダ州)に 行ったときに飲んだオレンジジュース(バレンシア)が忘れられません。
日本のオレンジジュースは、「果汁100%」といっても、 色々なオレンジ・みかんをブレンドしたものが多く、万人向けの味になっています。 しかし、オーランドで飲んだものは、酸味も甘みも強烈で感動しました。 本当の意味での「100%」を味わえました。 |