横丁「食」コラム 〜 ラザニア 〜


日本でも広く知られるようになったイタリア料理「ラザニア」
日本での歴史は浅いですが、ファミレスのメニューの常連となり、
スーパーの冷凍食品コーナーでもよく見かけます。

作るのに手間がかかることもあって、スパゲッティなどに比べると、
家庭料理としての定着度はいまいちですが、
日本人の食生活に、新たな「彩」を添えてくれています。



ラザニアとは、あの独特の食感を持った「長方形のシート」のことを指しており、
マカロニやスパゲッティーなどと同じく、パスタの仲間です。
細かく言えば、「平打ちパスタ」という分類になります。
ソースをどけて見てみれば分かりますが、
確かにパスタの色(薄黄色)をしています。



本場イタリアでは、ラザニアにも種類があります。
日本で広く知られているのは、
「ホワイトソースとミートソースを使ったもの」ですが、
これは「エミリア風ラザニア」
または「ボローニャ風ラザニア」と呼ばれています。

「エミリア風〜」は、イタリアの「エミリア=ロマーナ州」に出自があるため、
そのように呼ばれます。

「ボローニャ風〜」は、
エミリア=ロマーナ州に「ボローニャ」という街があるのですが、
その街の名物料理という意味合いを込めて、使われている名称です。
イタリア語にすると「ラザニア・ボロネーゼ」となります。


ちなみにボローニャには、同名のサッカークラブがあり、
有名な日本人サッカー選手である「中田英寿」が所属しています(2004年7月時点)。



また、同じくイタリアの「ナポリ」という街にも、似たような料理があります。
ナポリでは伝統料理として扱われていて、
ホワイトソースは使わずリコッタチーズを使用するのが特徴です。
ミートソースは、エミリア風と同じく、ふんだんに使用します。


ミートソースには挽き肉が入っていますが、
他にも、ソーセージ、サラミ、ミートボールなど、様々な肉類が入り、
エミリア風に比べると、豪快になります。
また、「ゆで卵」をはさむのも特徴で、
これが入らなければナポリ風ではありません。


管理人はナポリ風を食べたことはありませんが、
ぜひ、どこかのレストランで食べてみたいものですね。



イタリアには、周知の通り、様々なパスタ料理がありますが、
なぜ、ラザニアは、ボローニャやナポリといった、
「イタリア南部地方」で生まれたのでしょうか


これは、イタリアでは「パスタの棲み分け」が、
かなり明確になされているところに原因があります。


北イタリア : 生パスタ
中部 : ミネストラ
(パスタ入りスープ。日本ではあまりなじみがないかも)
南部 : 乾燥パスタ


なお、ミネストラには、生・乾燥の、両方のパスタが使われます。
ミネストローネは、トマトベースの野菜スープでパスタは入りません。
ミネストラのことを、「ミネストローネスパゲッティ」と表現してもよいかも。


こうした区分けは、家庭料理においては特に顕著になります。
ラザニアは乾燥パスタの仲間であり、
南部のナポリやボローニャでラザニアが生まれたのは、
地域特性から見れば、必然的ともいえますね。


どうして、このような棲み分けがなされたのかも興味深いところですが、
それは、また別の機会に・・・



余談・・・


管理人にとってラザニアは、
馴染み深いとはいかないまでも、珍しいものでもありません。
以前は、冷凍食品ものをよく買って食べていました。
最近は冷凍食品自体を食べなくなってしまったため、ご無沙汰しています。


ファミレスなどでよく見かけますが、
ハンバーグ・ステーキ系、スパゲッティ系、和食系などが並んでいると、
いまいちラザニアを選ぶ決心がつきませんね。
イタリア料理系のファミレスチェーンである「サイゼリア」に行けば、
頼む確率が少しは上がるのですが。


ボリュームはそこそこありますが、
肉系に比べれば物足りず、男性を満足させるには至りません。

では、女性向けかというと、
女性はスパゲッティやグラタンを頼んでしまうことが多いですね。
スパゲッティに比べると、味にバリエーションがないので、
飽きてしまうのだそうです。


海の幸のラザニア、辛いラザニア、大豆やコメを入れたラザニアなど、
何か工夫をすれば人気が増すかもしれません。




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