横丁「食」コラム 〜 バレンタインとチョコレート 〜


まずは「バレンタインデー」の由来から。


3世紀後半、ローマ皇帝クラウディウス2世は、軍人たちの結婚を禁じていました。
いわゆる「結婚禁止令」です。
当時、勇猛で知られていたはずのローマ兵が、戦力を落としており、
その理由として「結婚してしまうと家族のことが気になり、結果として、士気が落ちる」と
いうことがあげられていたのです。


その頃、ローマにはバレンタイン(ウァレンティヌス)という人物がいました。
彼は、ローマ皇帝崇拝を否定し、カトリック信仰を重んじる人物で、
司祭(いわゆる神父)」の地位についていました。
当然、「結婚禁止令」に従うはずもなく、皇帝の命に背いて、
愛し合う男女を密かに結婚させていました。



ちょっと話が逸れますが、
ローマカトリックの階位はピラミッド構造になっており、
上から「法王」「司教」「司祭」「信徒」に区分されます。

一方、プロテスタントにはこうした区別はなく、「聖書」に従うことを重視します。
なお、「牧師」はプロテスタントの布教者の呼び名です。

バレンタイン司祭は、ローマカトリックに属していましたが、
考え方はプロテスタントに近かったと言えるでしょう。



話は戻りますが、バレンタイン司祭の行為は皇帝の知るところとなり、
ついには処刑されてしまいます。
その処刑された日が西暦270年「2月14日」なのです。
以来、バレンタイン司祭の死を悼んで「聖バレンタインデー」という、祭日となりました。
よって、本来的には宗教的行事としての意味合いが非常に強いのです。



日本では「女性から男性にチョコレートを贈る」という習慣が定着していますが、
これは日本独特のものです。
他国では、男女問わず何かを贈ることで愛を伝える、という考えで共通しています。
アメリカを例にとれば、バレンタインデーはカップルに限定されたものではなく、
友達同士、夫婦、親兄弟、親戚などへ「大切に思っている」ことを伝える日として
深く定着しています。


日本における「チョコ贈呈習慣」は、「製菓会社」の戦略によって作られたというのは
もう有名な話ですね。
お菓子(チョコレート)を売る機会・口実を作ることができれば、
なんでもよかったわけです。



グルメサイトなので、チョコレートの話題も少し。


チョコレートはもともとは飲み物でした。
今でも「ホットチョコレート」は、珍しくありません。
現在の「食べるチョコレート」が発明されたのは、
イギリスの「ヴィクトリア王朝時代(19世紀半ば頃)」とされています。


日本に採り入れられたのは、明治時代初期。
東京・両国にあった「米津風月堂(現株式会社・東京風月堂)」が製造を始めました。
その頃は「ショコラート」と紹介されていました。
その名称は、現在でも「ショコラケーキ」などの形で日本人の生活に根付いています。


現在、農林水産消費技術センターによれば、チョコレートとして売りに出せるのは、
「チョコレート生地」の成分に「ココアバター(カカオ豆の油脂)18%以上、
カカオ分とミルク分の合計が35%以上」が含まれていることがものだそうです。
意外なことに、糖分に関する規定は特にありません。



余談・・・


中学生のときのバレンタインデー。
教室が寒くて体を動かしていたら、気合を入れているように見えたらしく、
級友に「おっ、はりきってるじゃん!」と言われ、
「えっ、何が・・・?」と真顔で答えたことがあります。
Vデーだということに気がつきもしていませんでした。


管理人のバレンタインデーの思い出といったらそれぐらいですかね。
もらったこともあるにはありますが、それで何かがどうにかなった(?)こともありません。


時は経ち、自分も自分の周囲も、チョコを贈り贈られという年齢ではなくなりました。
そういう雰囲気もそぐわなくなっています。
かと思いきや、テレビで、同年代の女性の方が、チョコレートで想いを伝えようと
必死になっている姿が大写しになっている・・・
管理人が冷めているだけなんですかね・・・




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