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横丁「食」コラム2 〜 世界の食糧事情1 〜
「ふらり横丁」では、言うまでもなく「食べ物」を扱っています。 食事は人間の本能ですから、いきおい「楽しい」内容のサイトになります。 だからこそ、「食べられない人たち」のことも考えなくてはなりません。
私は、制度上・統計上は「飢餓のない国・日本」に住んでいますが、 地球規模で見れば「飢えのある世界」に住んでいます。 世界的に異常をきたし始めている食糧事情について調べてみることで、 自分自身、飢えにさらされている人たちのことを、 少しでも身近に考えられればと思います。
全世界で飢餓に苦しむ人の数(栄養不足人口)は、約8億人にのぼるとされています。 そのうち、餓死者は、毎年1500万人〜1800万人にのぼります。 その中心は、周知の通り、「アフリカ」と「南アジア」にあります。 地域状況の概略は以下の通りです。
南アジア: カンボジア、バングラディッシュ、アフガニスタンは深刻な状態です。 タジキスタン、パキスタン、イランといった国は、、 今後、飢餓状況に陥る可能性が高いとされています。
アフリカ: 特に南部が深刻です(ただし、南アフリカ共和国を除く)。 この地域の飢餓人口は、2003年〜2004年にかけて、 1000万人以上に達するとされています。 国別では、アンゴラ、コンゴ民主共和国、ブルンジ、シエラレオネ、ソマリア、 スーダン、エチオピア、エリトリアといったところです。
中南米地域: ハイチ、ニカラグア、ボリビア、ホンジュラスが、 やや栄養不足度の高い国とされています。
世界的に見ると、1970〜1980年代に比べれば 栄養不足人口は、かなり改善されているのですが、 1990年代に入ってからは、ほとんど横ばいか、むしろ増加傾向にあるとされています。
栄養不足人口増加の原因を大局的に見ていくと、
・ 戦争・内戦・テロなどによる「世界情勢の変化」 ・ 地球温暖化に伴う異常気象・森林破壊・砂漠化などから引き起こされた「干ばつ」 ・ 世界的規模の「経済格差の拡大」(先進国が儲けて、発展途上国は苦しい) ・ 地球規模の「人口増加」(「人口爆発」という表現も定着してきましたね)
などが考えられます。
国別で考えると、「米国の天候不順による不作」、「中国が穀物輸入国に転換したこと」 などが大きな原因としてあげられています。 こうした大国が及ぼす影響は甚大で、世界の穀物需給は、 93年度から3年連続して生産量が消費量を下回っているのです。
次に、「飢餓」について考えてみます。 飢餓を「人間の身体的側面」から定義づけると以下のようになります。
「 食事エネルギー供給量(DES)+基礎代謝率(BMR)*0.55=1720cal〜1960cal 」
これが「健康及び体重を保ち、また軽度の活動を行うのに必要なカロリー摂取量」です。 そして、この数値以下が「栄養不足」とされます(国際農業食料機関(FAO)による)。 この栄養不足状態続けばいわゆる「飢餓」ということになります。
ちなみに、日本人のカロリー摂取量の平均は2700〜3000cal、 米国・フランス・スペインのそれは3500cal以上となっています。 欧米諸国の数値の高さは、肉の食べすぎということなんですかね・・・?
また、「社会的側面」から考えると、 「飢餓」は「飢饉」と「慢性的飢餓」の二つに分けられます。
「飢饉」は、干ばつや異常気象などの「自然災害」、 森林破壊による「砂漠化」などの「人為的災害」により、 大規模な食糧不足が発生することを指します。 日本でも、江戸時代の「天明の大飢饉」は有名なところです。
一方、「慢性的飢餓」は、 長期にわたる「貧困」により、食料が手に入らない状況のことを指します。 「飢饉」に比べると世界にアピールする力も弱く、なかなか支援も受けられません。 冒頭で述べた栄養不足人口8億人のうち、 実に90%がこの慢性的飢餓にさらされています。
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