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横丁「食」コラム2 〜 世界の食糧事情 2〜


世界中に蔓延している食糧問題。
これを軽減・解決するために、どのような方法があるのでしょうか。



WFP−World Food Programme(世界食糧計画)では、
援助方法を、以下の二つに大別しています。


・被災者に対する援助としての「緊急食糧援助」
・より長期的視野に立った、「経済社会開発食糧援助(プロジェクト援助)」
  貧困層の自立の支援、食料不足の人たちに最低限の食料援助


後者の「経済社会開発援助」は、
さらに、乳幼児・児童・妊婦に重点を置いた「成長のための援助」
労働(雇用)と、その対価としての食糧を提供する「自立のための援助」
の二つに分けられています。


「方法」というよりは、「戦略」というニュアンスですね。
この戦略を実現するための手段としては、以下のようなものが考えられます。



1.直接届ける

  分かりやすいですね。
  つまるところ「手渡し」です。
  民間の小規模な支援団体がとる方法です。
  保存食的なものであれば、腐敗を気にする必要もありません。
  支援物資が必要な人のところに届いたのを確認できるのが、最大のメリットです。


  デメリットととしては、物資よりも、人手を集めるのが大変です。
  場所によっては、輸送にも苦労します。
  支援を必要とする国の多くは、治安が不安定でもあるので、
  支援スタッフの安全・生活も考えなければならないので、コストがかかります。


  緊急事態になると、飛行機などで空からばら撒く方法もとられます。
  これは戦争難民に対する支援で、よく行なわれます。



2.当該国の民間団体へ委託

  援助物資を集めて、支援を必要とする国にある民間団体へ届ける方法です。
  自国のことをよく分かっている団体に預けることで、効率が向上します。
  一定の地域のみに援助する団体もあれば、全国規模で配布する団体もあります。


  一方、こうした活動を行なう団体が当該国にあるかどうか、
  あったとしても機能しているかどうか、
  当該団体が、期待に沿うだけの成果をあげられるかどうか、
  横領などはないか、など様々な問題が横たわります。

  こうした間接支援の場合は、最終的には信じて託すしかないので、
  下調べなどの情報m事後調査、人脈がとても重要になってきます。
  対応としては、援助国のスタッフが、こうした団体に入って
  現地の人と共に支援業務に携わることが有効です。



3.政府への委託

  食料を、当該国政府などの公的機関に預けて、配ってもらう方法です。
  一般的に、行政機関の周辺は交通網などが整備されていて、届けやすいです。
  そこから地方へ配るのは、当該国政府の仕事です。


  もちろん、民間支援団体の協力も得ることになるので、雇用も創出されます。
  国のことは、その国の人が一番よく知っているので、効率も上がります。
  言うまでもなく、全国規模での支援となります。


  しかし、国によっては、一部の人々にしか行き渡っていない、
  本当に貧しい層に配られているのか、などの問題が出てきています。


  交通機関の未整備なども問題ですが、
  やはり上流階級や上層機関とかかわりのある人が
  持っていってしまうのが最大の問題でしょう。


  このへんは、支援に携わる人たちのモラルによるところが大きいため、
  有効な解決策がないのが現状です。
  支援前後に渡る入念な調査が必要となってくるでしょう。
  国際社会は、「内政不干渉」が原則なので、これも難しいのですが。



4.金銭的支援

  最も効率がよい方法でしょう。
  銀行を通せば、人手も必要ありません。
  食糧輸入・農業振興への資金を援助することで、間接的に食料支援を行なえます。

  デメリットとしては、資金の使途が不明になることが多々あります。
  また「食糧」という現物が届くわけではないので、
  金銭が食糧に変わるまでに、少なからずタイムラグがあります。
  これは、緊急支援を必要とする場面では、大きな問題となります。

  金銭→食糧への流れがスムーズな(システムが確立している)国は、
  そもそも食糧援助を必要とするような国ではありませんからね。



「国連WFP協会」について

WFPとは、「World Food Programme(世界食糧計画)」の略です。
1963年に国連によって設立された団体です。


日本では1999年1月に、支部が設立されました。
横浜の「みなとみらい」に事務局があります。
国際的な評価は分かりませんが、日本での設立は、ちょっと遅すぎる感がありますね。


財源は、各国政府の「任意拠出金」(日本は小麦換算で最低30万トン/年が義務)、
団体や企業、個人からの「募金」でまかなわれています。



WFPが提示するところによると、
食糧支援には、以下のような問題があります。


・食糧価格の低落
 農民の生産意欲を削ぐことにつながります。
 作っても利が薄いのでは、やる気が出ませんからね。


援助国−被援助国の構図
 上下関係、支配・従属関係が築かれかねません。


・食糧援助を受けることで、農業から離れていく
 食べ物は他から受け取り、その他の第二次・第三次産業に力を入れてしまう、
 という構図ができてしまうおそれがあります。

 国の発展は、まず農業から。
 日本も今では見る影もありませんが、昔は立派な農業国でした。
 その土台があるからこそ、発展できたわけです。


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